キヤノンインタビューその8|日本の製造業がこれから取り組むべきことは何か?
どういう判断でやるのか、その人独自の考え方ができなければいけないと思います。
JMI生産・開発マネジメントコースの派遣責任者である
キヤノンの大森正樹さん(生産技術本部 生産技術研究所所長、2006年度当コース修了生)を
訪問しました。
日本能率協会の中川雅志がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
日本の製造業がこれから取り組むべきことは何か?
中川
最後になりますが、JMIの受講者の方や、今後、派遣を検討されている企業の方へのメッセージがあれば、ぜひお願いいたします。
大森
派遣を検討されている企業はうちの競合企業なので、うかつに話せませんね(笑)。
中川
(笑)
それでは、日本の製造業全体に向けて、一言お願いします。
大森
日本の製造業全体としては、やはり広い視野で取り組むことが必要ということですね。
自分たちのことだけではなく、日本を何とかするのだという気概でやってほしいです。
日本をどうしたいのだというところに視点を置いてほしいです。
判断基準ということに戻るのですが、グローバルというのは空間的なことだけであはりません。時間的にも空間的にも広い前提条件の中で話をして、日本は何をするかという気概、大きな視点で物事を考えてほしい。
それは研修の時もそうです。
中には会社での役割に戻ることを想定して、そういうような視点で考える人もいる。でも、研修なのだからもう少し広い視野で考えてもらう場にしてほしいと思います。
中川
それを考えるタイミングとして適切なのが、キヤノンさんで言えば幹部になられるときということですか。
大森
そうですね。
その時だけはもっと広い、わかりやすく言えば社長とかの経営者の視点で何か考える。
そうあってほしいなあと思います。
中川
本日はありがとうございました。