武田薬品工業インタビューその1 |日本のものづくりは世界に通用するのか?
日本のものづくりは世界と比べてどこまで通用するのだろうと
非常に不安に思っていたことを覚えています。
2012年度JMI生産・開発マネジメントコースの修了生である、武田薬品工業株式会社の上永吉剛志さん(CMC研究センター バイオ技術研究室 リサーチマネジャー)を訪問しました。
日本能率協会の安部武一郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
日本のものづくりは世界に通用するのか?
(安部)
本日は武田薬品工業の上永吉さんにお話を伺います。
まず、JMIを受講していただいた最初のきっかけを教えていただけますか。
(上永吉)
ちょうど弊社が統合を行い、グローバル化が本格的に加速しはじめたタイミングでした。
この当時、日本のものづくりは世界と比べてどこまで通用するのだろうと
非常に不安に思っていたことを覚えています。
また、実際の業務を通じてものづくりの経験を蓄積してきましたが、
知識として整理されていないため、ものづくりに関して
他者と会話しても非常に技量不足だなと感じることがありました。
ですので、チャンスがあれば生産・開発のロジックを勉強したいと願っていました。
そのような時、たまたま人事から、こういうものがあるけれども受けてみないかとお話しをいただいたのが最初のきっかけですね。
(安部)
日本のものづくりがどのぐらい通用するか、という危機感は、
今も様々な会社で共通の悩みだと思います。
その辺りについて少しお伺いしたいのですが、
それは上永吉さんに限らず貴社の中で共通の認識としてあったのか、
それとも上永吉さん個人としてそういう危機感を持っていらっしゃったのでしょうか。
(上永吉)
会社のビジョンやミッションを実現するためのドライビングフォースとしては
いろいろあると思いますが、この中で、様々なタレントの人間をきちんと育てて、
ダイバーシティを推進していこうとの考えが社内にあります。
この会社の考えと、私個人のものづくりや生産・開発に非常に注力したいという思いが
合致したおかげで、この研修の参加が叶ったのではないかと推測しています。