マツダインタビューその2|一人ひとりに合ったマネジメントとは?
JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である、マツダの林さん(技術本部 パワートレイン技術部 主管、2015年度当コース修了)を訪問しました。
日本能率協会の勝田 健太郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
一人ひとりに合ったマネジメントとは?
勝田
すごく興味深いお話なのですが、インナー着火というのは、やる気を持たせるとか、そういうことなのでしょうか。
林
そういうことですね。
例えば、なんだかよくわからないのに、「お前、今日取引先に行って何かやってこい」といきなり言われても、困るでしょう?
やはり目的であるとか、自分の何かにつながるとか、自分の意見も取り入れてもらえるとか、あるいは、「せっかくやるのなら、こういうことをやりたい」「わかった、それをやろう」というふうに共感してもらうことです。
そういう状態であれば、モチベーションが上がるというか、少しはやろうかなという気になると思います。
勝田
ひじょうに難しいミッションですね。
林
これはね、人それぞれだから100点というのはないのです。
いろいろな人がいる中、やり方も変えないといけないし、やはりマネジメントの仕方はいろいろとあると思います。
例えば、人の話をちゃんと聞くとか、自分が目線を下げて、相手としっかりと日ごろから思いを共有するとか、そういうマネジメントの仕方もあるのだけれども、人によっては、そういうことよりも、昔ながらの指示のほうがよかったりもします。
そういうふうに話を聞いていると甘えにつながるとか、もっと厳しくしないといけないとか、いろいろなマネジメントスタイルがありますが、いずれにしても、マネジメントの意識が大事だと思いますね。
やはり組織力を上げていこうと思ったら、もう少し個人をやる気にさせて、レベルを上げていかないといけないのだけど、そこの課題はありますね。
これは自分も含めてなのですが、マネジメントの質を上げないといけないなということは、強く感じています。
JMIの宣伝になるかもしれないけれども、インナー着火の為にはマネジメントの質を上げないといけないし、そこにはまだ課題がありますね。
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