マツダインタビューその3|相互理解の重要性とは?
JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である、マツダの林さん(技術本部 パワートレイン技術部 主管、2015年度当コース修了)を訪問しました。
日本能率協会の勝田 健太郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
相互理解の重要性とは?
勝田
林さんは、この研修の中でも、インナー着火のようなことをされていたなと思いました。
同期の受講者へ「野球を見に行こうぜ」とかいうのは、林さんの持ち味がすごく表れているのかなと。
林
いろいろなステップがあると思うのだけれども、やはりまずは相互理解だと思いますね、スタートは。
研修の中に茶道の時間があったけれども、あれはなんの為にやるのかというと、深いコミュニケーションを取る為にやるということですよね。
お互いに胸襟を開いた状態で、裸と裸の付き合いをする、深いつながりを持つというようなことを言われていましたから。
あれが大事なのだなと思いますね。
でも、私も、基本はそのスタンスでやっていますよ、あまり飾らずに、自分なりに正直にといいますか。
それを部下に対してもやるべきじゃないのかなと思っています。
もちろん、部下だけではなく、同僚であっても、上司であってもですが、そこは物事のスタートじゃないかなと思いますね。
勝田
素直にやるということですね。
林
自分を知ってもらうには、まず相手のことを知る。
その為には、飲みに行くのもあるだろうし、野球を見に行くのもあるだろうし、いろいろと話をするというのもあるだろうしね。
そこがスタートだし、それは社内も社外も一緒だと思いますけどね。
この研修の講師や経営者に出会い共通して言えるなと感じるのは、第一人者とか、そこで成功している人というのは、やはり社員のことを思っている人じゃないのかなということですね。
お客様にどうだとか、商品を売る、社会貢献といったこともあるのですが、それより以前に、社員にちゃんと向き合って、社員の能力を伸ばすとか、社員を育成するとか、社員一人ひとりを大事にするというね。
そういうところのマインドや重要性といったところが、一番初めの講演であったかな?
勝田
トヨタ自動車紡織株式会社の箕浦相談役の講演ですね。
林
最後のほうでも、クレペリン検査をされている会社の方が、最終的には「人として」みたいなことを言われていました。
やはり人に対して、部下も含めてしっかりと、一人ひとりに対して向き合っているのが大事じゃないかなという気はしましたね。
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