日本軽金属インタビューその5|会社での仕事に研修はどう活かされている?
JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である、日本軽金属の田中さん(2016年度当コース修了生)を訪問しました。
日本能率協会の勝田 健太郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
会社での仕事に研修はどう活かされている?
勝田
やはり社内でもそういう新しい価値作りや、イノベーションをしていかないといけないという中で、少し参考にしていただけたのではないでしょうか。
田中
そうですね。
弊社内でも成功している新規プロジェクトというのは、やはり同じような考え方で進められている気がします。
当然、あまり成功していないところもあります。
だから新しい価値に挑戦しているところと、既存のものを何とかしようというところで、既存のものではやはりちょっと勝てない部分がありますね。
勝田
連続的な成長というのはやはり続かなくて、いきなり立ち上がっていくものというのは、今のデジタル化社会の中では多く出てくるのでしょうか?
田中
新規事業の中では、そういう成功をされているのは値段のない仕事です。
自分たちがこれを作ることが出来れば、自分たちで価格を決められるというような事業をされているプロジェクトチームがあります。
非常に能力の高い方が多いので、今あるものからスタートしていません。
どんな機能があれば売れるかという感じのところから発想が生まれていて、それをするにはどうしていったらいいかと考えていきます。
この機能をどういうふうに使ってもらうかというイメージがしっかりされているところで、それを実現すると、価格は自分たちで決めます。
勝田
お客さんにとって、価値ある製品を提供していくことですね。
田中
はい。
お客さんも、その価値をその価格で欲しいと思えるような内容なので。
勝田
素晴らしいですね。
田中
ニッチな部分、人が手を出してこない領域ですね。
勝田
田中さん自身、そういう品質保証という役割の中で業務をされていますけれども、会社全体に対してあるべき方向性というのはすごく見据えられているのだなと感じました。
田中
そういう目で見られるようになったのも、研修に行ったからです。
そんな目で見ていなかったというか、そういう物差しがなかったというのが正しいでしょうね。
研修の中で多くの方と話す中で、いろいろな物差しが自分の中でできてきて、ぼんやりと見えていて近いのか遠いのかも分からなかったものが、距離感を測れるようになったという感じです。
勝田
研修が終わったら元の自分に戻ってしまうのではなくて、田中さんのプレゼンテーションにもあったように、確実に階段を上がられましたね。
田中
そうですね。
階段を上がっていって、いつか谷を飛び越えて、次のステップに進みたいです。
勝田
確実に進まれていますよね。
田中
そういう意味合いでも、すごく自分で言うのもなんですが、仕事が順調に進んでいる感じがします。
違うところに飛び出したとしても、やっていけるという自信や何とかなりそうだなという自信が、自分の中に芽生えました。
勝田
9カ月間異業種の方たちと過ごしたという経験は大きいですよね。
田中
はい。
だから同じグループ内で異動があったって、別にもう苦になりませんね。
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