パナソニックインタビューその1|生産技術本部の役割とは?


JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である
パナソニックの藤原さん(生産技術本部 企画センター、2005年度当コース修了生)
を訪問しました。
日本能率協会の勝田健太郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職はインタビュー当時)

生産技術本部の役割とは?

勝田
それでは本日は2005年度JMI生産・開発マネジメントコースの修了生であるパナソニックの藤原さんにインタビューさせていただきます。

藤原
よろしくお願いします。

勝田
まず初めに現在の社内での立場や役職をお聞かせください。

藤原
今は生産技術本部の企画センターを担当しています。

生産技術本部は先進的な「ハード・ソフト生産技術」の創出、
展開を通じて、全社のモノづくりを強化し、事業部門の経営に貢献すると言う役割を持っています。

私はその中で、企画センターの責任者として、生産技術本部全体の戦略企画を担当しています。

勝田
全社というのは国内も海外も含めてですか。

藤原
含めます。
グローバルですね。

勝田
企画センターの中で、今抱えている課題とか悩みがありましたら、お教えください。

藤原
私というよりも弊社のモノづくりの課題になりますが、パナソニックという会社は非常に多岐にわたる商品を開発しています。

いわゆるデバイスのようなものから白物・デジタル家電、車載、住宅とその関連設備等、非常に幅が広く、当然モノづくりも多種多様になっています。

製造拠点についても、国内、海外に多くの工場を持っており、モノづくりのやり方も非常に多岐にわたります。

だから、それぞれのモノづくりをどうやって強くしていくかが大きな課題になるのです。

その一方で、世界ではインダストリー4.0など非常に先進的なモノづくりの実現に向けた取り組みが加速しています。

それらの動きも踏まえて、全社としてどんな方向にモノづくりを持っていけば良いのか、モノづくりで会社、そして社会に貢献できるようになるのはどうすればいいのか、真剣に考えなければならない時期に来ていると感じています。

勝田
私ども日本能率協会もよく生産技術の担当者と話をさせていただいています。

今の話に出たインダストリー4.0やIoTは、どのお客さんも課題と感じ、高い関心を持っているような印象を受けました。

特に、生産の見える化やビッグデータの活用を進めることは、生産だけでなく、サプライチェーンやサービス全般に関わってきます。

情報技術の使い方が結果に大きく影響してきますから、みなさんが高い関心を持つことになるのでしょう。

藤原
私たちはいろいろな意味でお客様とつながりますし、拠点と拠点、製造と設計、工場の中のラインとライン、設備と設備、さらにはフィジカルの世界とバーチャルの世界などもつながっています。

その結果、所謂「つながるモノづくり」が進んでいくように思っています。

商品やつくり方が違う中、そこで必要とされる「つながるモノづくり」も多分、千差万別でしょう。

やはり、それぞれに最適なモノづくりを考えていくことが重要になると考えています。

勝田
一様に「これ」という答えはないのでしょうか。

藤原
ないと思いますね。

商品や地域、モノづくりのやり方だけでなく、お客様からの注文に基づいて作るものもあれば、計画的に作るものもあります。

リードタイムにしても数日以下のものから数カ月のものまでさまざまです。

さらに、作るロットも数個から何十万個まで幅広く存在します。

その辺りがひとつのキーワードで語れない理由なのだと思います。

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