パナソニックインタビューその4|MI生産コースを受講して良かった点とは?
JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である
パナソニックの藤原さん(生産技術本部 企画センター、2005年度当コース修了生)
を訪問しました。
日本能率協会の勝田健太郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職はインタビュー当時)
MI生産コースを受講して良かった点とは?
勝田
初めてこのコースに派遣されると知ったときは、どんなお気持ちだったのでしょうか。
藤原
最初は何をするのかよく分かっていませんでした(笑)。
でも、恐る恐る参加して他のメンバーと顔合わせし、ディスカッションしてみたところ、全然違う業種の方たちと会話するのを楽しく感じました。
それぞれが持つバックグラウンドも全く違っていますからね。
行くまでは「何をするのだろう」と思っていましたが、一度出席したあとは異業種の方たちとの会話で目から鱗といいますか、知らないことや驚きがいっぱい得られましたので、行くのが楽しみでした。
勝田
そういった機会はそれまであまりなかったのでしょうか。
藤原
これほどバリエーションのある社外の方と長期間にわたって議論する機会はそうありません。
自分で見つけてくるのも大変でしょう。
こういう機会があり、そこへ会社から派遣してもらえて参加できたのは、非常にありがたかったです。
勝田
藤原さんが修了されたコースは、どういった方にお勧めしたいでしょうか。
藤原
モノづくりに関わる部門の方が、同じような悩みを持つ他社の方とディスカッションするのは、すごく大きな効果を生むでしょう。
9カ月間のプログラム期間だけでなく、そこで生まれた人的ネットワークはプログラム終了後も良い影響をもたらしてくれるはずです。
何かあったときにちょっと聞いてみたり、継続的に情報交換したりすることができます。
受講したメンバーがそれなりの地位になったあとも、ざっくばらんに電話してものを聞ける仲間がいることは、とても心強いものです。
モノづくりに関わる方々で、次世代を担うような方には、どんどん受けてほしいと考えています。
勝田
修了後の交流で何か最近のエピソードはありますか。
藤原
もう10年が過ぎましたから、なかなか頻繁に会うことはできていません。
しかし、ときどきメンバーが集まるという連絡は回ってきています。
私は大阪にいますが、東京へ出張したときにメンバーと会う機会もあります。
近況を聞き、「みんなが頑張っている」と思うと、すごく刺激になりますね。
そんなに頻繁に会うことはできませんが、継続的に情報交換できる仲間がいるのは非常にありがたいものです。
勝田
私ども日本能率協会では、2カ月とか3カ月などいろいろな研修を実施しています。
ただ、なかなか短期間の研修でここまでの絆を作ることは難しいと思います。
だから、それだけ研修期間が9カ月間という長期にわたるのは、インパクトがあるのでしょうね。
藤原
私のときは中国へ行きましたが、研修の間に海外へ出向き、長い間いっしょに色々なお会社を回りながら行動をともにするのは、互いを知るのに大事です。
こういう研修は非常にしんどいものですが、密度が濃いので、良い効果をもたらしてくれるものですよ。