ソニーインタビューその9|JMI派遣の決め手となった2つの要因とは?
ある程度の志しを持った人材でないとだめでしょうが、他社や異業種のことを知る機会としてはとても有効です。
JMI生産・開発マネジメントコースの派遣責任者である
ソニーの盛田陽一さん(生産技術部門長、2008年度当コース修了生)を訪問しました。
日本能率協会の中川雅志がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
JMI派遣の決め手となった2つの要因とは?
中川
貴社からJMIへ継続して派遣していただけている理由が
あれば、ぜひお聞かせください。
盛田
経験を積ませたい、良い人材がいたので、2年続けて派
遣しました。
派遣する方の基準としては、例えば経験が未熟だったり、
反対に価値観が凝り固まっていたりすると研修の効果が
得られないと思いますので、適切な年齢と立ち位置にい
る社員かどうかで選んでいますね。
ただ、私としてはこの研修に大きな魅力を感じていますから、適切な人材がいれば、連続して派遣していきます。
中川
JMIは高額な商品ですし、9か月間を通じて月に3日も業務から離れてしまいますから、適切な人選ができないときは、派遣を一度見送る企業も多いです。
費用対効果が見込めないと派遣させられないという結論もいたし方ない事だと思います。
ただ、適切な人材さえいれば費用対効果が見込め、出しただけのメリットがあるとお考えいただけているのは、われわれとしてもすごくありがたいことだと思います。
盛田
職場のコアな人材が研修でしばしばいなくなってしまうものですから、派遣した社員の上司からはよく冗談交じりに文句をいわれていますよ(笑)。
中川
最後の質問になりますが、JMIのコース受講を検討している企業に対し、何かメッセージがありましたらぜひお教えください。
盛田
ある程度の志しを持った人材でないとだめでしょうが、他社や異業種のことを知る機会としてはとても有効です。
上司から言われたから行くというのではなく、自分をどう鍛えるかについて、自分事として考えられる人材ならば、この研修への派遣は非常に大きな成果を挙げられると思います。
そういう人材が何かをつかんで会社へ戻れば、派遣した会社にとっても大きなメリットがあるでしょう。
この経験を生かせる人は、そのあとも自社での経験をどんどん使える人材として育っていくでしょうし、単に研修でおしまいと考える人は、他の経験をしても気付きや進歩が少ないかもしれません。
中川
「研修を受けてきなさい」というのを受け身で考えるのではなく、むしろチャンスだ、自分のためだ、ととらえて積極的に動く必要があるわけですね。
動けばその分、メリットがあるというところでしょうか。
盛田
JMIを受ける本人は「こんなに忙しいのに」と感じることが多いようです。
私自身も決して暇人だったわけではありません(笑)。
誰かを派遣するにしても私自身が研修の中身を知らないとだめだと思っていましたし、自分自身を高めるチャンスだとも感じていました。
そう思って積極的に参加すれば、メリットはとても大きいです。
過去の受講生のリストを見ても「ああ、あの人も受けていた」と驚くくらいすごい方が結構いますからね。
中川
本日はどうもありがとうございました。