主任講師 慶應義塾大学大学院 坂爪 裕 様インタビューその4|JMI生産・開発マネジメントコースの特徴とは?

MI生産・開発マネジメントコースの主任講師である坂爪 裕様(慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 教授)にお話を伺いました。

日本能率協会の斎藤由佳がインタビューいたします。(以下敬称略、所属役職はインタビュー当時)

JMI生産・開発マネジメントコースの特徴とは?

斎藤
ものづくり企業の経営幹部を育成する「JMI生産・開発マネジメントコース」はどのような特徴があるのでしょうか。

坂爪
このコースは、30年以上にわたり、工場長や、事業部門長、役員といったものづくり企業の経営幹部を育成するコースとして行われてきました。30年変わらない特徴は、ものづくりにおける主要な機能である製造、生産技術、設計、開発などさまざまなバックボーンをもった受講者が集っていること、さらに、業種の幅も広く、多様な異業種交流ができることです。

斎藤
その異業種交流は、受講者にとってどのような効果があるのでしょうか。

坂爪
さきほど複眼的思考が大事というお話をしましたが、まさしく複数のものの見方を獲得するための仕掛けになっています。

このコースでは、講師陣がいろいろな理論をベースに講義をしますが、それはある種、既製の眼鏡(フレーム)をサンプルとして示すものです。その眼鏡が自身の問題意識とピタッとあって、すぐに業務に活かせる人もいますが、多くの受講者は、ピッタリ合うということはほとんどありません。自社の課題を解くためには、少しピントがずれているんですね。

そのような中、同じ目的意識をもった受講者がいて、ある特定の理論(既成眼鏡のフレーム)をベースに議論をします。その議論の中で、自分のピントに合った仕様に眼鏡を変えていけばよいのです。

多くの眼鏡がある中で、1つでも自分に合う眼鏡をつくってもらえれば、その人にとって、意思決定の際の1つの芯となり、一生のよりどころになるでしょう。

場合によっては2つ3つ眼鏡をもち帰る人もいるかもしれませんね。

いずれにしても講師の理論(既成の眼鏡)はきっかけにすぎません。この研修での議論を通して眼鏡のフレームを自分仕様にあわせるための刺激をたくさん得てほしいと思います。

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