LIXILインタビューその6|20年前と議論が変わらない理由とは?

JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である、LIXIL 理事の安藤さんを訪問しました。
日本能率協会の松澤がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)

20年前と議論が変わらない理由とは?

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安藤
ただ、生産と開発は別です。開発は全く違います。
この研修のテーマに生産開発、事業企画ともう1つあったでしょう。
私はこのあとでグロービスの経営に半年ぐらい通ったのですが、日本能率協会で学んだ知識がグロービスで役立ちました。

松澤
そう言っていただけるとありがたいです。

安藤
グロービスの研修は、ディベートが中心ですが、事例を基に経営判断にいて結構高いレベルの要求をされます。従ってどちらかというと、取締役や部長以上が集まる研修です。
私の先生だった人はスペインの大学にいたのですが、そういう人たちとの付き合いがまだ残っていました。首都圏にいないのでなかなかいけませんが。

松澤
首都圏にお住まいか、もしくはどなたかが出張でいらっしゃるということでないと皆さんお忙しいのでなかなか集まれないようです。

安藤
「みんな、ちょっとおいでよ」と声をかけ、ワイワイと話を弾ませるのが大事ですよね。特に技術者は、純粋に技術に関する議論が好きで あまり会社の利害関係を意識することなく会話ができます。お互いに技術を高めるという一点で切磋琢磨したいます。
例えば、どういう純粋に技術に関する議論が好きでラインを設計したらいいのかなどを会社に関係なく、純粋に技術者として議論します。

松澤
ご参加いただいたときと時代は変わりましたが、研究テーマ自体にそれほど変化はありません。
海外進出が進む中で日本に残すものは何か、技術の継承をどうするのかなどは今も議論しているところです。

安藤
20年前から少しも変わっていませんね。
私はメールを拝見しそのように感じました。

松澤
企業不正に関してテーマとして扱うチームも数年前にありました。

安藤
品質やコンプライアンスの問題が浮上するのは、今を反映していますね。
日本でものづくりをする技術者からすると、自分の存在価値はそこに見出そうとするのは当然かも知れません。

松澤
自分の存在を否定することになりかねないわけですか。

安藤
自分たちの存在価値はどうやってものづくりを継続していくかです。
日本の中で技術移転すればいいだけの話ですが、日本が未来永劫持続していくためにどうするかを考えたら、日本で何ができるか、何をしなければいけないのかという話になります。

それを考えて行くのには当然ながら知識と経験が必要です。
今は人材不足の時代ですから、人材育成をどうするのかという話が出てきますね。

松澤
本日は貴重なお話をありがとうございました。

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