NECインタビューその3 |お客様に貢献するものづくりの「軸」とは?
JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である、NECの山形真司さん(システムプラットフォームBU 生産技術・品質推進本部 ものづくり先端技術開発G シニアマネージャー、2017年度当コース修了)よりお話を伺いました。
日本能率協会の斎藤 由佳がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
お客様に貢献するものづくりの「軸」とは?
斎藤
研修の中で印象に残っている出来事はありますか?
山形
金沢に合宿に行った際に訪問した箔一という会社がとても印象に残っています。伝統工芸品でありながら、新たな価値を模索し創造しつづける、さらに浅野社長自身が楽しみながら率先してやっていることにとても共感しました。
昔ながらの職人技というだけではなく、技をもって新しいことにチャレンジし続けることが、今後必要なことなのだと感じましたね。
斎藤
伝統といえば、研修の中で、禅や能楽などにも触れていただきました。
山形
禅とか能楽を体験させていただいて、大切にする変わらない部分と世の中に合わせて変えていく部分があるのだと感じました。経営者の方で禅に取り組む方が多くいると伺いましたが、やはり物事の本質を見る、自身の精神を高めるという部分は経営者に必要なことなのだと思いますね。
斎藤
研修を受けて3年たつと思いますが、研修で学んだことが今の仕事の判断基準となっていることはありますか?
山形
先ほども話をしましたが、共同テーマ研究で互いの強み弱みは補え合えるということがわかりました。それは今当社で取り組んでいるNEC DX Factoryにも共通しており、お客様の強みや課題を理解したうえで、我々がどのように価値を提供できるかを常に考えるという部分に活かされています。
斎藤
視野の広がり、視座の高まりといった点ではいかがですか?
山形
前はお客様に対し自身の役割の中で何ができるかということ考えていましたが、今は会社やグループ全体の力、あるいはメンバーの力を借りてやっていくことが重要だと思って行動しています。
お客様を起点にビジネスを行う中で、生産技術はどちらかというとお客様から遠いところにいますが、他部門との連携を通してエンド to エンドでものを考える機会が増えたように思います。
以前に比べて活動の幅や横断活動など増やすことができましたが、到達点としてはまだまだですね。もっとお客様に貢献できるものづくりを考えていきたいですね。
斎藤
今のお話を聞いていて、「お客様に貢献する」というフレーズがたくさんでてきました。これが山形さんのものづくりへの1つの軸だと感じます。
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