ソニーインタビューその5|超専門家とマネジメントの違いとは?
生産技術は特にそうなのですが、自分の専門に深く入ってしまう人が多いのです。
JMI生産・開発マネジメントコースの派遣責任者である
ソニーの盛田陽一さん(生産技術部門長、2008年度当コース修了生)を訪問しました。
日本能率協会の中川雅志がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
超専門家とマネジメントの違いとは?
中川
日本の産業界の最先端を走っていたからこそ、注目されて
しまった部分があるのでしょうか。
盛田
電子機器の受託生産は他の企業が始める前から積極的に推
進していましたし、
円高で国内での生産が厳しくなる前に、いちはやく海外へ
も出ていきました。
またデバイスによっては、外部からの調達に切り替えたり
しましたし、生産拠点の再編も行ってきました。
結果としてこれらを業界の中では先んじてやっていたわけ
です。
世の中から非常に注目された原因はきっとそこにあるので
しょう。
中川
貴社からの参加者が受講を終えて会社へ戻ったあとに、どのように成長してほしいとお考えですか。研修終了後に期待されていることがあればお教えください。
盛田
まず、今までと違う目線でマネジメントをしてもらいたいと考えています。
将来はもっと上の地位でマネジメントに関わってほしいと期待して、研修に送り出しているわけですから。
部長や本部長、もしかしたら役員になる方もいるかもしれません。
生産技術は特にそうなのですが、自分の専門に深く入ってしまう人が多いのです。
でも、会社に必要なのは超専門家とマネジメントできる人の双方です。
送り出している社員は超専門家よりマネジメントの方向に進んでほしい人ですね。