武田薬品工業インタビューその4|新規生産拠点と生産技術部門との関わり方とは?
自社生産にせよ、委託生産にせよ、
自社技術でものをつくることを求めていかなければいけないと考えています。
2012年度JMI生産・開発マネジメントコースの修了生である、武田薬品工業株式会社の上永吉剛志さん(CMC研究センター バイオ技術研究室 リサーチマネジャー)を訪問しました。
日本能率協会の安部武一郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
新規生産拠点と生産技術部門との関わり方とは?
(安部)
先ほどのお話に付随しますが、
日本の強さとして対応力、少量生産が
できるというのが一つあると思います。
それを海外の生産拠点に展開していく
ニーズはありますか。
(上永吉)
今後出てくると思います。
だからこそ、われわれの強みは何かといったときに、実は設備でもなく製品開発も大事ですが、
ものをどうやってつくるかというノウハウを持っているということに集約されると思っています。
ものづくりはいろいろな形があるのですが、われわれはどこでも生産ができるノウハウや技術力、
というのが日本の究極の強みになるのではないかと思います。
(安部)
それが海外に、時間はかかるかもしれませんが展開されるとして、
どこでもつくれるようになる。
でも、そのときには、日本の拠点は、マザーとして
先に進んだようなところをしていなければいけませんね。
(上永吉)
そうあってほしいと思います。
自社生産にせよ、委託生産にせよ、
自社技術でものをつくることを求めていかなければいけないと考えています。
高品質で安全な医薬品を患者さんに迅速に提供するために
商用製造部門や品質保証部門と連携し、
製造技術や製造プロセス開発の面で彼らをサポートするのが、
われわれの部隊の強みかなと。
そういうふうになりたいと思っています。
(安部)
上永吉さんの見ていらっしゃるチームで、教える、指導する、移管するということも、
ニーズとしてあるわけですね。
(上永吉)
はい。