TDKインタビューその3|社外での視野を広げることの大切さとは?
弊社は様々な事業部を有しており、扱っている製品、使っている独自の言語も様々です。
ですが、風土や考え方はどうしても似通ってしまうと感じています。
JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である
TDKの吉井さん(電子部品ビジネスカンパニー セラミックコンデンサビジネスグループ 品質保証統括部 部長、2013年度当コース修了生)を訪問しました。
日本能率協会の中川雅志がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)
社外での視野を広げることの大切さとは?
中川
JMAマネジメント・インスティチュートをご覧になった際の
印象などは覚えていらっしゃいますか。
吉井
ううん、それが…。
値段ばかりに目が行ってしまいました(笑)。
「すごい。高額だ!」というのが、正直、最初の感想です。
でも、私の業務から、抵抗感なく、すっと入れるところに決めたのは確かでした。
中川
JMAマネジメント・インスティチュートを受講していたときは開発部に所属なさっていました。
当時、開発部として感じていた課題感などはありましたでしょうか。
吉井
課題感として感じていたのは、顧客ニーズの一つであるコスト低減です。
製品開発というのは、「お客様のニーズ・シーズをいち早く掴み、開発してご提供する.」、でして,それが当時の役割でした。
いかに顧客ニーズのタイミングに合わせ、欲しいものを欲しいときにご提供するか、その兼ね合いが難しいと感じていました。
中川
その課題は、今も残っているのでしょうか。
吉井
開発は新しい価値を提供し続けなければならないので、つねに追い続けなければならない課題でしょうね。
お金をかければよりいいものができますし、時間をかければ満足のいくものが作れるでしょうが、それを顧客が欲しがるかはまた別問題です。
お客様が求める機能を持った商品を、適切な価格帯で、欲しいタイミングでご提供できないと商売になりません。
これは、製品開発の難しさだと思います。
中川
御社が吉井さんを当コースにご派遣するにあたり、どのような成果を期待なさっていたのでしょうか。
吉井
2年目の社外プログラムでは、社内研修だけでは取得できない事として、社外の人たちとの交流を通して視野を広げることを望まれていると思います。
弊社は様々な事業部を有しており、扱っている製品、使っている独自の言語も様々です。
ですが、風土や考え方はどうしても似通ってしまうと感じています。
そのような点を打破することが一番の期待なのではないでしょうか。
実はこの考え方も、JMAマネジメント・インスティチュートを通じて社外コミュニケーションをすることで気づけたのだと思います。